読書&映画感想覚え書き

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スノーボール・アーススノーボール・アース
(2004/02/26)
ガブリエル・ウォーカー

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氷はだれの胎から生まれ出たか。そして天の白い霜はだれが生んだか。
水はその身を隠し石のようになり、深い淵の面は凍てつく。 ヨブ記


ふるえているのは寒さのせいだろ 恐いんじゃないね
毎日、吹雪、吹雪、氷の世界 「氷の世界」井上陽水

まず初めに氷ありき。それが北極と南極にある拠点からじわじわと
広がりはじめ、海の表面を凍らせ、少しずつ陸上にも進出した。
青い惑星がまごうかたなき白に変わる。            「スノーボール・アース」ガブリエル・ウォーカー



遠い未来、新たなパンゲアが出来るだろう。
凍った極の海がゆっくりと凍りはじめて、そのうち急速に
世界は氷に覆われるだろう。
地球はその時、青から真っ白へと姿を変えるのだろう。
その時私達の子孫はどうしているだろう。
命は大打撃を受けるだろうが、地球の全凍結は、きっと
地球の生命たちの大爆発を引き起こすのだろう。
「ビルマニア」PVの最後のシーンのように
きっとそれは、途轍もない輝きなのだろうね。
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アイム・ノット・ゼア
アイム・ノット・ゼア [DVD]アイム・ノット・ゼア [DVD]
(2008/10/24)
クリスチャン・ベイルケイト・ブランシェット

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伝説のアーティスト、ボブ・ディランを詩人、放浪者、革命家、映画スター、無法者、ロックスターという
側面から、人種も年齢も性別さえ超えて、6人が演じている。
中でも一番のインパクトは、モノクロの画面に描かれたケイト・ブランシェットが扮した
“ロックスター”=ジュード・クインだ。
本物かと見紛うばかりのボブ・ディラン振りだし、この神秘性が嵌っている。
“放浪者”を演じた黒人少年も印象深かった。
老人たち達とのセッションシーンが本当に良い。
リチャード・ギアの“無法者”が予想以上に似合っていたのが驚きだった。
そして何といっても一番感慨深かったのは、“映画スター”を演じたヒース・レジャーの
エピソードだ。
妻役のシャルロット・ゲンズブールとの出会い、やがてすれ違う心、
子供達への想い、そして離婚という決断・・・私は女だから
やっぱり妻側の立場から感情移入してしまうけれど、女の方も
そして男の方も、どちらも切ないよねえ。
6人が演じる6人の人格がそれぞれ別々のように見えていたけれども、
最終的にはそれが自然にひとつに集結して行く様子が見事だった。
ボブ・ディランの音楽の力は、圧倒的だった。



美しい人
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(2007/02/23)
キャシー・ベイカーエイミー・ブレナマン

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ウイリアム・フィクナー目当てで見たが、
とても9人の女達のとても切ない物語だった。
1話が10分程度の短い映像だけれど、
それぞれがひとりの女性の人生の断片を鋭く鮮やかに切り取って
映し出しているようで、惹きこまれた。
印象深かったのは、まず第2話のダイアナ。
スーパーで10年ぶりに昔の恋人に再会して、それぞれの近況を
語り合う。自分は妊娠して大きなお腹を抱え、男も既に結婚している。
懐かしさを振り切るように一旦は別れるが、男は駆け戻り
「まだ愛している」と告げ去っていく。
ダイアナが何事もなかったように日常に戻ろうとして、
それでもたまらずに駐車場まで男を追って行く姿が切なかった。
第6話ローナは、別れた夫アンドリュー(ウイリアム・フィクナー)
の後妻の葬儀に参列する。
後妻の自殺の原因だろうと疑う周囲の冷たい視線に耐えかねて
葬儀会場から抜け出そうとするローラをアンドリューは、
強引に個室に連れ込む。
聴力障害者であるアンドリューが手話と不自由な発音で
懸命にローラに愛を乞う場面が切なく哀しかった。
自分の元を去ったローラの身代りに結婚し、
その後もローラを想い続け、後妻を苦しめ死に追いやっても尚、
葬儀の直前に、性急に身体を求める男・・・そして
それを受け入れて仕舞う女。
罪の意識に震えながら、同時に背徳の蜜の味に酔いながら
どうしようもなく罪深く哀しい愛の姿だ。
第9話マギーは娘マリアと墓参りに訪れる。
布を広げピクニックのように寛ぐ二人だけれど、
穏やかな時間が過ぎてその場に残るのは、マギーの姿だけだ。
マギーが年老いた老女の姿で、マリアが幼い少女の姿だった訳が
明らかになる。
マギーの孤独、切なさが胸に迫った。
全9話の女性たちは、どれもまるで人生のエアーポケットに
嵌り込んだような場に居る。
それでも、愛を抱きしめて
“耐えていかなくちゃな、生きていかなくちゃなぁ”
そういうことなのだろうなと思った。

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