読書&映画感想覚え書き

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映画版「火の鳥」(1978)
映画「火の鳥」実写版

公開当時に映画館へ観に行った時の記憶は、
「長かった。」という事くらいしか覚えていなかったが、
今こうしてじっくり観てみると、あの頃よりずっと楽しめた。
猿田彦を若山富三郎、少年ナギを尾美としのり、
ヤマタイ国女王ヒミコを高峰三枝子、ヒミコの弟スサノオを
江守徹、天弓彦を草刈正雄、ジンギを仲代達矢、
その他女優陣に大原麗子、由美かおる、草笛光子、風吹ジュン・・・
非常に豪華な顔ぶれだ。
かなり原作に忠実に描かれている。
国と国、人と人が、力を競い、謀略と殺戮に明け暮れる姿、
権力を手にした者が次に老いを恐れ、不老不死を願うあさましさと弱さ、
ヤマタイ国のスパイとしてクマソの国に入り込み、
族長を信用させ大原麗子が演じる娘ヒナクの婿となるグズリ役
林隆三。ヒナクとグズリが愛憎を越え、
阿蘇の深い崖下の暗闇で子供を産み育て生き永らえて行こうとする姿が
印象的だった。
若く美麗な草刈正雄や沖雅也、田中健も出演していたが
やはり一番惹きつけられたのは、若山富三郎だ。
女王ヒミコに忠誠を誓う戦闘能力屈指の力強い戦士の姿と
心の純粋さ、ナギを守ろうとする愛の大きさ・・・
男っぷりに惚れる。
中盤、火の鳥がナギに
『幸せを求めているからこそ、あなたは死ななければならないのよ。』と
テレパシーで語りかけるシーンがある。
あれは、深い。
猿田彦の子を宿したウズメ由美かおるが己の妻になるようにと迫る
ジンギ仲代達矢に、
『命は、小さな虫にもあるし、空のような大きなものにもある。
日が照り続ける限り、命は根絶やしにできないのよ。』と
毅然と言い放つ。
女の性の神々しさを感じた。
映画の最終場面は、火の鳥の声に励まされ、導かれ、
ようやく地上へ這い上がったタケル田中健の目前に
遥かな山脈が連なる光景だった。
青年の前に新しい命を紡ぐ道がどこまでも広がって行く。


“信じるために 何のために
 生まれてきたかの意味探るぞ”

YOSHII LOVINSON「PHOENIX」のメロディーを
最後に思い浮かべた。

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