読書&映画感想覚え書き

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緑色の髪の少年
緑色の髪の少年 [DVD]緑色の髪の少年 [DVD]
(2006/12/14)
リチャード・ライオンバーバラ・ヘイル

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ある町の警察署にひとりの丸坊主の男の子が保護されていた。
身元を全く話そうとしない彼に手を焼いて、児童心理学の博士の力を借りることになる。
エヴァンス博士に心を開いた少年は、身の上を語り始める。
ロンドンで裕福な家庭で育ったこと、戦火を避けて自分は疎開したこと、
親戚の家を転々としたこと、グランパという芸人の家で暮らすようになったこと。
学校では、美しいブランド先生が優しく迎えてくれてすぐ友達も出来て楽しい毎日だったこと。
けれど或る日ピーターは、両親が既にこの世になく自分が戦災孤児であることを知る。
そして突然一夜のうちに髪の毛が緑になってしまう。
ただ髪の色が緑に為ったということだけで、学校の皆も街中の大人達も態度を一変させる。
「異端」というものを徹底的に排除しようとする。
この映画は、「反戦」というテーマだろうけれど、
私は、この「異端者への徹底的な差別・排除」「多数派の傲慢さ」
「我こそは正義」であると思い込む人間の愚かしさ・浅ましさは、人間の持つ
根源的な問題だと思う。
ピーターは、森の中で、戦争孤児救済のポスターに描かれた孤児たちの集団に出逢う。
『緑色は、春の色だ。希望の色だ。君だからこそ、君にしか出来ない事をして欲しい。』
そう告げられてピーターは、世の中から戦争が無くなるように、自分の緑の髪のことを
街中の人々に話し始める。
けれど、「自分も異端に陥るかもしれない」と恐れる人々は遂に
ピーターの髪の毛を剃らせてしまう。
純真な心が踏みにじられた。
ピーターが語り終えた時、ドアの向こうでは、グランパや教師、医師が迎えに駆けつけていた。
グランパが持参した両親からピーターに宛てられた手紙が読み上げられる。
心から息子を愛する両親の心と願い。
ピーターを演じたディーン・ストックウェルが本当に素晴らしい。
グランパ役のパット・オブライエンも、優しく温もりがもの凄く愛おしくて、
最後にピーターとグランパが家に帰って行くシーンがほのぼの暖かくて嬉しかった。
これは、おとぎ話なのだろう。
けれど、本当に大切な事は何か?信じるということの意味を
考えさせられる大きな力を持つ映画だと思う。
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