読書&映画感想覚え書き

リバティーン
リバティーンリバティーン
(2006/11/24)
ジョニー・デップ

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吉井和哉が見て嵌ったと言っていた映画リバティーンDVDをやっと見る事が出来た。
類稀な美貌と才能に恵まれながら、鋭敏すぎる感性と反骨精神の為に、
淫蕩に耽り酒に溺れ、やがて業病に身を蝕まれ短い生涯を閉じた伯爵、
流石ジョニー・デップと唸らされる演技だった。
映画冒頭と終わりで伯爵が『諸君は私を好きには為らないだろう。』、
『これでも私を好きか?』と問い掛けているが、
男であろうと女であろうと、このような人物に惚れずにはいられまい。
出逢って間もなくは警戒し捲りだった新人女優が演技指導を受けるうちに
深く伯爵を愛するようになり狂おしく燃え上がる様子、
「心まで奪われるのは嫌」だと突き放しつつも、梅毒に侵されつつ逃亡生活を余儀なくされた
伯爵の面倒を見続けた娼婦、そして不実な夫を嘆きつつも最後まで愛しぬいた妻・・・
この三者三様の愛の姿が深く心に残った。
病みさらばえた姿で劇場の楽屋を訪ねた伯爵に、独りで子供を産んだ事を伝え、
「不確かな愛よりも舞台の栄光を選んだ」ときっぱりと別れを告げた女優エリザベスの凛々しさ、
それとは対照的に、梅毒で顔の崩れた伯爵に頬を寄せて
『莫大な遺産を受け継いだ18歳の私をあなたは馬車で誘拐したの。』と
語りかける慈母のような妻エリザベスの美しさに心を打たれた。
伯爵の才能を信じながらも手酷い打撃を受け激怒し罰を与え、
それでも、王の弟弾劾という大事に病身をおして現われ鮮やかな弁舌で救った伯爵の功績を
「あいつは偉い。よくやった。」と感謝の言葉を発した国王の愛も力強かった。
伯爵の生涯は、一見破滅的にも思えるが、
短いながら大きな愛に包まれていたように思う。
『これでも私を好きか?』は、愛される自信に満ちた言葉だと感じた。

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