読書&映画感想覚え書き

エド・ウッド
エド・ウッドエド・ウッド
(2006/01/25)
ジョニー・デップ、マーティン・ランドー 他

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B級SF・怪奇映画を撮り続け“史上最低の映画監督”と

称されたエド・ウッドの若き日々を描いた映画だ。

最低の予算でお粗末極まりないセットと、
ご都合主義のストーリー・・・でも映画を撮る情熱だけは、
誰にも負けない。傍迷惑だけれど愛嬌があって憎めない
映画馬鹿をジョニー・デップが演じている。
自分の映画を撮る為に、キャスティング、脚本、資金繰りと
奔走するエドには、ただひとつ才能が欠けていた。

落ちぶれ、麻薬に溺れた往年の怪奇スター
ベラ・ルゴシと出逢い、友情を深めていく。
既に過去の人として誰からも見向きもされなくなった老優を
エドだけは尊敬し大切に扱う。
真夜中の沼でモーターも無い作り物の大タコと
格闘の演技を遣らされる派目に為ったり、実際は入院費が
払えずに病院を追い出されるのだけれど、麻薬中毒を治して
また映画を撮りたいとエドに抱負を語ったり、最後に家の前で
撮ったシーンは本当に素晴らしかった。
“94年度アカデミー賞助演男優賞”受賞に相応しい名演技だった。
対するジョニーも映画への情熱を鮮やかに現わす綺羅キラ輝く瞳、
チャーミングな表情、そしてあまりにゴツクて笑うしかない女装・・・
正に演技派らしい彼ならではのエド・ウッドだった。

張りぼてのUFOにちゃちな演出・・・ストーリーも?の嵐で、
生涯一度も当たった事は無かったらしいけれど、
付き合う最初に「女装趣味がある」と告白して受け入れて貰った
キャシーは、生涯彼に尽くしてくれたというし、おかまのバニーや
彼がレスラーから勧誘したトー、一緒に映画を撮り続けた
映画スタッフ達も皆エドを慕い、映画作りという過酷な作業に集っていた。
それだけ映画を愛し情熱を注ぐエド・ウッドは魅力的な
人物だったのだろう。
少し哀しみの混じる滑稽さと、夢を追い続ける人間の強さ、
暖かさが心に残る映画だった。

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