![]() | マルホランド・ドライブ (2002/08/21) ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング 他 商品詳細を見る |
デイヴィッド・リンチ監督が第54回カンヌ国際映画祭監督賞を
受賞した作品だ。現在休止中のロックバンドTHE YELLOW MONKEY
ギタリスト菊地英昭氏が連載中の雑誌ROCK JETで「後味が
悪い映画」として紹介されていた映画だ。
「後味が悪い」というから、結末が不条理だったり、グロテスクだったりするのかもと覚悟してDVDを観たのだが、実際の感想は、
切なく美しい愛の映画だったと言う事だ。
確かに前半は、交通事故で記憶を喪ったいわくありげな美女
リタと女優を目指す快活な娘ベティが、リタの失われた記憶を
探ろうとする謎解き、映画監督アダム・ケシャーが
映画製作に際して受ける映画界の黒幕からの圧力や
私生活のトラブル、レストラン「ウィンキーズ」の裏手で
出遭った謎の男etc、『何?これは、どう繋がっていくのだろう?』と疑問が渦巻いていたものが、「クラブ・シレンシオ」の
場面とそこで手に入れた青い小箱の鍵を開けた瞬間、
吸い込まれていくその時、深く垂れ込めた霧が晴れていくように
真実が明らかに為って行った。
ナオミ・ワッツはスター女優への夢破れ、一途に恋する売れっ子
女優カミーラは彼女を捨て、人気監督のアダムと結婚しようと
していた。嫉妬に駆られたナオミ扮するダイアンは、カミーラの
殺害を殺し屋に依頼する。任務完了の証が、あの鍵だったのだ。
罪の意識に追い詰められ自死を選んだ彼女が死の間際に見た夢が
前半部分だったのだ。
愛する人と同一化したい・・・それがカミーラを自分=ダイアンに、
彼女を献身的に支え優しく振舞う自分をベティというウェートレスの名前に置き換えて。
「クラブ・シレンシオ」で歌われた『ジョランドー』が本当に悲しく美しかった。
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